2013年4月30日火曜日

7月からの運航スケジュール

スカイマーク社が7月1日~9日の運航スケジュールを発表しました。
茨城空港関連では新千歳便が1日1往復へ減便となり、代わりに現在神戸経由となっている那覇便が直行便となります。運航時間は次のとおりです。

新千歳便(運賃:1万0000円~1万7800円)
新千歳空港→茨城空港
09時05分→10時30分
茨城空港→新千歳空港
18時05分→19時30分

神戸便(運賃:1万0000円~1万4800円)
神戸空港 →茨城空港
10時15分→11時30分
15時15分→16時30分
茨城空港 →神戸空港
12時10分→13時30分
17時10分→18時30分

那覇便(運賃:1万4800円~2万0800円)
茨城空港 →那覇空港
11時10分→14時15分
那覇空港 →茨城空港
14時50分→17時25分

那覇便は経由便と比べて格段に利用しやすくなります。那覇に午後2時代に到着できるので初日から観光が可能ですし、帰りも午後2時50分とゆっくりしているのがよいです。
一方、新千歳便は夏の繁忙期に減便となるのが残念です。冬場はあまり稼げない路線なので夏場に期待がかかるのですが、茨城からだときわめて使いづらくなってしまいました。正直、よほどの理由がない限り利用する人は限定されてきそうな気がします。
神戸便は安定した搭乗実績を残してきていますが、那覇経由便の乗客がいなくなることでどれだけ影響が出るのか気になるところです。

2013年4月17日水曜日

春秋航空 茨城便は好調 増便も視野に

春秋航空の最新動向についてトラベルビジョンにて報じられています。
記事によると、尖閣問題による中国の訪日客減少に伴い、現時点では日本への新規就航計画を凍結しているものの、現状の3路線については維持していく方針とのこと。今後、需要回復を見極めて、10月には新路線を、14年には10都市への就航を目指す計画は撤回していないようです。
既存路線では高松便、佐賀便については一時5割を下回っていた搭乗率が6割程度に回復して、一時話題になった撤退の可能性は小さくなっています。
茨城便については11月・12月に一部減便したものの、需要自体は根強く、特にビジネス向け需要が堅調。直近では9割を超える搭乗率を記録して、団体旅行に支障がでるほどの盛況ぶりだそうです。このため、週末を中心に1日2往復にするなど週3往復ほど増便を検討している模様で、茨城県や空港と今後、交渉をおこなっていく方針です。

個人的な実感としても一時は驚くほど見かけなくなった中国系の方たちが最近はまた少しずつ増えてきている気がします。茨城空港は春秋航空が唯一乗り入れている首都圏の空港ということで需要は非常に大きなものがあります。
ただ、懸案の尖閣問題は台湾との漁業協定締結で、もともと親日的な台湾においては一時沈静化に向かうのではないかと思われますが、中国国内では台日間で先行して協議がすすむことへの不信感があって、対台湾、対日本への報復措置が行われる懸念もあります。
春秋航空としても、中国・日本の政治問題を無視することはできないので、このまますんなり増便という方向へは行かない気がしますが、以前にも増便の計画はあったので、今度こそなんとか実現してもらいたいと思います。

2013年4月12日金曜日

乗り合いタクシー実証予定

茨城新聞の記事によると、茨城空港のアクセス改善策として5月より乗り合いタクシーの実証運行が行われる予定です。運行区間はつくばルートと神栖ルートの2区間で、事前予約制。料金は1人2000円ほどを想定しているようです。
つくば方面へは高速バスも運行されていますが、水戸方面や東京方面と比べて需要が少ないため、1日2往復しかなく、今回の実証実験で料金は割高ながら手軽にアクセスできるようになれば利便性が向上しそうです。
神栖方面へは現状、かしてつバスから臨海鉄道新鉾田駅で乗り換えるか、高速バスで水戸駅までいって、臨海鉄道に乗るかと非常に不便だったのが改善されます。つくば市、神栖市ともビジネス需要が見込める都市のため、従来のレンタカー利用とともに、乗り合いタクシー利用へと選択の幅が広がりそうです。

参考ですが、日立市・ひたちなか市を中心として日立電鉄タクシーによる空港送迎定額タクシーがあります。茨城空港は自家用車での利用が大変便利ですが、利用が難しい方にとって鉄道・バスとともに空港へのアクセスに活用できればと思います。

2013年4月11日木曜日

茨城空港 3月の国内線搭乗実績

スカイマーク社が3月の搭乗実績を公表しました。
スカイマーク社全体としては羽田路線が全体に復調気味で、増便した成田路線も大幅に搭乗者数を増やしています。地方路線もおおむね前年並みを確保したため、搭乗者数は前年比3.5%増と2ヶ月連続で増加しました。

茨城空港関連では新千歳便が搭乗率57.4%と前年を上回ったものの、悪天候の影響で欠航が出たため、搭乗者数はわずかに前年に届かず1万2402人となりました。2012年度の実績は14万8345人で搭乗率は58.0%でした。搭乗率で前年を上回ったのは6月、11月、3月のみで利用者数は伸び悩みました。
神戸便は搭乗率が68.8%で1万5109人と前年対比で大幅な増加となりました。3月の数字では過去2年で44.3%→65.3%だったので年々搭乗者数が増えていることになります。2012年度1年間を通しては14万3882人で56.1%でした。通年で増便の効果があり、搭乗者数が伸びています。新千歳便と比べると利用者が特別多い月がない代わりに格段に少ない月もなく安定的に集客できている印象です。
2012年度はほかに季節運航で那覇便が3ヶ月運航されたので、国内線全体では30万8483人となりました。国際線の実績がまだ判りませんが、ほぼ間違いなく今年の目標であった年間搭乗者数40万人は超えたのではないかと思われます。

2013年3月18日月曜日

ひたちなか海浜鉄道 延伸計画について考察

茨城空港とは直接関係がないのですが、茨城県の交通機関であるひたちなか海浜鉄道について考察したいと思います。

茨城県北東部にあるひたちなか市で鉄道事業を行っているひたちなか海浜鉄道に延伸計画が持ち上がっています。ひたちなか海浜鉄道はJR勝田駅から旧那珂湊市の中心である那珂湊駅を経て、海水浴場として有名な阿字ヶ浦駅へと向かう列車です。利用者からは終点の阿字ヶ浦駅から北に位置する観光地、ひたち海浜公園への延伸を求める声が以前からあったのですが、なかなか話しが進展しませんでした。
今回、海浜鉄道の大株主であるひたちなか市が観光事業の見直しで海浜鉄道に注目。海浜公園への延伸の可能性について調査を開始することになりました。
まだ調査段階で、実際には延伸先の用地確保や鉄道施設の敷設など多額の費用がかかる厳しい状況ではありますが、海浜公園の観光客の一部を取り込めれば事業の安定性に大きく貢献するはずで地元では期待が高まっています。

延伸を求める意見では主に商業施設が隣接する海浜公園西口付近や、プレジャーゾーンのある中央ゲート、南口付近での駅設置が有力なようです。しかし、これについては個人的に異論があります。
西口については商業地への利用者が期待できる反面。用地確保が難しく、海浜鉄道のもう1つの大株主である茨城交通も勝田駅からバスを運行していて競合してしまう点があります。市街地を直線で走る茨城交通のバスに対して、那珂湊を大きく回る海浜鉄道は時間・運賃の面で圧倒的に不利で、採算をとるのは難しいと思われます。
南口・中央ゲートについては南側に用地があるため駅設置は西口より容易です。しかし、これから先のことを考えるとこれ以上の延伸が考えにくく、発展性に乏しい地区です。また、ここにも茨城交通の停留所があるため、競合が避けられないのもマイナスです。

個人的にはあまり注目を集めませんが、海浜口への延伸が望ましいと思っています。海浜口は海浜公園のなかでは地味な砂丘エリアにあり、駅や高速道路からも遠くて駐車場も小さいのですが、その分競合がないともいえます。また、春のネモフィラと秋のコキアという目玉会場のみはらしエリアにも近いというメリットがあります。さらに今後の延伸を考えると、海浜口の北西部にかけて、まだ開園していない用地があり、そこを北上すると、小松製作所や日立建機が進出した常陸那珂港区があります。港のすべてが供用されるのはまだ先ですが、航路が増えれば工場がさらに進出してくることが予想されます。鉄道があるのとないのとでは工場用地の売れ行きも違ってきます。この地区への駅設置には県や国の協力も得やすいのではと思います。
さらに北へ進めば東海村に入り、日本三大虚空蔵の村松虚空蔵堂村松大神宮、水戸八景・白砂青松百選の村松海岸という観光地が広がっています。観光資源に恵まれた村松地区ですが、茨城交通のバス路線がなくなって公共交通機関でのアクセスができなく、孤立した状況になっています。海浜鉄道が延伸すれば村松、海浜公園、那珂湊という常陸那珂地区の観光施設がすべて回れるようになります。財政的にひたちなか市より豊かな東海村からの出資も得られれば、経営もしやすくなるのではないでしょうか。

調査がどのように行われるかわかりませんが、地元の貴重な交通機関であるひたちなか海浜鉄道にとって実りある結果が出ればと思っています。加えて、茨城空港からも水戸駅の高速バスを経て、ひたちなか地区への交通がさらに便利になれば観光客誘引にもつながるので、ぜひ実現を果たしてもらいたいです。

ひたち海浜公園はスイセンファンタジー開催中です。



茨城空港 アクセスバスの運行時間変更

3月11日に開港3周年を迎えた茨城空港。本年度の利用者数は約40万人ほどになる見込みで、需要予測の開港数年で69万人との数字に少しずつ近づいてきています。ターミナルビルの来客数は125万人を超えており、1大観光拠点に成長しました。
3月31日からは就航各路線の運航時間が変更となるため、これに接続するアクセスバスの運行時間も変更となります。


水戸方面
 水戸駅  →茨城空港
09時10分→09時50分(→11時15分:新千歳便)
10時00分→10時40分(→12時10分:神戸・那覇便)
11時50分→12時30分(→13時20分:上海便)
15時30分→16時10分(→17時10分:神戸便)
16時20分→17時00分(→18時05分:新千歳便)

 茨城空港→ 水戸駅
11時00分→11時40分(←10時35分:新千歳便)
12時10分→12時50分(←11時30分:神戸便)
13時20分→14時00分(←12時20分:上海便)
17時10分→17時50分(←16時30分:神戸・那覇便)
18時05分→18時45分(←17時25分:新千歳便)


つくば方面
つくばセンター→茨城空港
09時00分→10時00分(→11時15分:新千歳便)
15時30分→16時30分(→18時05分:新千歳便)

 茨城空港→つくばセンター
11時20分→12時20分(←10時35分:新千歳便)
18時00分→19時00分(←17時25分:新千歳便)


石岡方面
 石岡駅 →茨城空港
09時50分→10時25分(→11時15分:新千歳便)
10時35分→11時10分(→12時10分:神戸・那覇便、13時20分:上海便)
14時35分→15時20分(→17時10分:神戸便)
16時30分→17時05分(→18時05分:新千歳便)

 茨城空港→ 石岡駅
11時30分→12時05分(←10時35分:新千歳便)
12時10分→12時45分(←11時30分:神戸便)
13時10分→13時45分(←12時20分:上海便)
17時15分→17時50分(←16時30分:神戸・那覇便)
18時00分→18時35分(←17時25分:新千歳便)


東京方面
 東京駅 →茨城空港
08時10分→09時50分(→11時15分:新千歳便)
09時20分→11時00分(→12時10分:神戸・那覇便)
09時50分→11時30分(→13時20分:上海便)
14時20分→16時00分(→17時10分:神戸便)
15時20分→17時00分(→18時05分:新千歳便)
19時20分→21時00分

 茨城空港→ 東京駅
06時10分→08時40分
09時10分→11時40分
11時10分→13時40分(←10時35分:新千歳便)
13時50分→16時20分(←11時30分:神戸便、12時20分:上海便)
17時10分→19時40分(←16時30分:神戸・那覇便)
18時00分→20時30分(←17時25分:新千歳便)

2013年3月10日日曜日

茨城空港 2月の国内線搭乗実績

スカイマーク社より2月の搭乗実績が公表されました。
全体としては神戸空港発着便や羽田空港幹線が不振だったものの、2ヶ月続いた搭乗者数の前年割れがとりあえずストップしました。要因は羽田地方路線の堅調と、特に成田-那覇便が大幅に旅客数を伸ばして貢献しました。

茨城空港関連では新千歳便が相変わらず厳しく、搭乗者数9708人で搭乗率49.0%。搭乗率は12月や1月に比べて改善していますが、前年比旅客数は15%近く減っています。1万人割れ、前年割れは3ヶ月連続です。
神戸便は1万0489人で52.9%。他の空港が2月で6割台に回復したのと比べるとやや物足りない数字ですが、安定した需要を取り込んでいる模様です。増便した効果で前年比は85.8%増で11月以来の高い伸びとなりました。