2018年12月15日土曜日

茨城交通が日立電鉄と合併 ICカードは22年統合予定

茨城県央・県北地区でバス事業を行っている茨城交通が同じみちのりホールディングスで近隣地区で交通事業を行っている日立電鉄交通サービスと2019年5月に合併することが発表されました。日立電鉄は2017年にみちのりホールディングス傘下に入り、茨城交通と連携を図ってきましたが、より一層の経営効率化を目指しての統合となります。路線については一部重複路線以外は維持されるとのこと。みちのりホールディングスではすでに栃木県で関東自動車と東野交通の合併が行われており、今後も傘下企業の統合があるかもしれません。

今回統合対象となる茨城交通は茨城空港へのアクセスバスを水戸や常陸太田などから運行しています。また日立電鉄交通サービスは子会社の日立電鉄タクシーが日立やひたちなかなどから空港への送迎事業を行っています。茨城空港への日立方面からのアクセス強化に期待したいです。

最も気になる茨城交通のいばっピと日立電鉄のでんてつハイカードの統合については2022年までに完了させる方向。現時点では同じ茨城県内のグループ会社でも茨城交通と日立電鉄では共用することができず不便だったため、できるだけ早く新しいICカードを導入して欲しいところです。
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードとの全国相互利用については報道各社で若干内容が異なっています。茨城新聞では「他の公共交通機関での相互利用も視野に入れる」と検討段階のような記載となっています。日本経済新聞では「全国10種類のカードも同時期に決済できるようにする予定」と片利用を同時に対応させる予定と記載しています。東京新聞では「ICカードシステムは(中略)JRでも利用できるようにする方針」と新・茨城交通のICカードがJRでも利用できるような相互利用について言及しています。
利用者からすれば新・茨城交通のICカードが全国相互利用できるようになれば利便性が大幅に向上するのでぜひ実現してもらいたいです。現在は茨城県内のライバル・関東鉄道が空港バスや高速バスでもPASMO決済対応を行っていますが、茨城交通でも相互利用が実現すれば水戸-東京間や成田、茨城空港でのICカード利用が一層進みそうです。
また、みちのりホールディングスでは茨城から岩手までの広範囲でバス事業会社を傘下に持っているため、グループ会社で共用できるシステムを構築できれば東北から関東にかけてICカードが一気に相互利用可能となる夢が広がります。

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