2012年3月28日水曜日

茨城空港 3年目の課題

茨城新聞にて県の空港対策担当者へのインタビュー記事が掲載されています。
3年目に向けての最重要課題は、現在ある路線の利用を促進して需要の底堅さをアピールすること。具体的には、県内ではさまざまなキャンペーンを行ってまずは利用してもらい、リピーターを獲得していき、さらに栃木、群馬で行ってきたPRキャンペーン活動を埼玉も重点的に行っていくようです。利用動向の調査でも利用者の大半が県内ながら、栃木方面の利用者も増加しており、千葉北西部や埼玉東部も多く、今後はこれらデータを活用しての需要掘り起こしが重要になりそうです。
就航先の利用対策は4月から始まるレンタカー割引キャンペーンを軸に展開し、北海道では県内ゴルフツアーで特に冬場の落ち込みをカバー、神戸では日光・鬼怒川などへの人気ツアーが下支えしていく状況とのこと。
チャーター便についても復興航空の台湾便が再開されたので、今後増えていくことが予想され、新年度からはチャーター便の就航支援も行っていくようです。
新規就航対策については「ローコストエアポートオブザイヤー」の受賞が有力なPR材料となっていて、これを機に関心をもっている航空会社が現れているものの、残念ながら現時点で具体的な話しの進展はないようです。

2012年3月26日月曜日

開港3年目に向けて県知事の所感

県知事は開港3年目となる茨城空港について、これまでの状況については、ソウル便を除けば当初想定していた程度の便数になっており、及第点とのこと。
福島の原発事故の影響でアシアナ航空のソウル便が運休を続けていることは大きな影響となっているとも話し、原発事故を払拭して新たに国際的なLCCにどんどん参入してほしいと会見しました。現在もさまざまな路線を国内外で誘致活動しているとのことで、チャーター便についてはよい感触を得られているところがあるので実現に向けてがんばっていくそうです。
国の需要予測の観点から言えばまだまだ路線も便数も不足しているものの、開港前に就航が予想されていた国内4路線のうち2路線(北海道、関西)が実現し、さらにLCCである春秋航空の上海便の増便で3年目の利用者数は40万人突破も夢ではない状況です。いずれの路線も黒字とのことで、茨城空港に需要がないので需要予測に達していないのではなく、需要はあるが必要な路線が開設されていないため予測に達していないといえると思います。当初予定されていた国内4路線のうちまだ開設されていない沖縄、九州便は北海道、関西と比べても遜色のない旅客数を期待できる路線なので、ソウル便の復活と合わせれば需要予測の開港数年後で69万人という数字は十分実現可能な数字かと思います。

茨城空港に1000円レンタカー登場

茨城県は茨城空港の利用客増加を目的に、トヨタレンタリースと共同で1000円で乗れるレンタカーを4月から提供するそうです(最初の24時間の料金)。利用条件は茨城空港到着便を利用した方で、茨城県内の宿泊施設で1泊以上された方2名以上の場合です。なお、1人でお越しの場合は最初の24時間を2000円で利用可能とのこと。くわしくは茨城県のHPにて確認してみてください。

スカイアリーナにて新商品発売

茨城空港内の売店として開港時から営業を続けているスカイアリーナにて新商品が発売されることになりました。地元の小美玉市、鉾田市、行方市の商工会が開発した商品で、各市の特産品を活かしたもの。商品はジャム3種類やアイスクリーム3種類など。4月から順次発売される予定です。

2012年3月19日月曜日

ジンエアーチャーター便就航

アシアナ航空のソウル便の運休が続いていますが、ゴールデンウィークにジンエアーがチャーター便を運航する予定です。
出発日は5月3日で、ツアー先は韓国・済州島。ツアー会社は読売旅行です。茨城空港から韓国への航空機は久々となります。3月、4月の復興航空の台湾に続いてのチャーター便就航で、震災によって激減した需要が少しずつ回復してきている気がします。茨城県もアシアナ航空のソウル便再開、春秋航空の上海便の増便・定期便化、スカイマークへの新規路線開設要請と並んで今年はチャーター便に力を入れるようですので、今後もいろいろなツアーがありそうです。

2012年3月14日水曜日

春秋航空 日本支社設立申請

茨城空港などから上海便を運航している春秋航空が日本支社設立に向けて関連当局へ申請を行っているようです。
外資規制により春秋航空の出資比率は最大33%となるため、日本国内の会社と設立に向けた最終交渉を行っているところ。提携する相手企業は1社で、現時点では明らかではありませんが、航空会社ではないとのことです。
運航は早ければ13年6月で、予定路線は日本国内のほか日中、日韓の国際線も運航する予定です。
まだ資本提携先と交渉中で決裂もありうるだけにどうなるかわかりませんが、設立されれば茨城空港にとっても大きな出来事になりそうです。国内LCCが成田空港へ集約しつつあるなか、茨城県も今までの春秋航空とのパイプを活かして支社を設立した際には、LCC対応空港の茨城空港を優先的に利用してもらえるよう今から準備をしてほしいです。

スカイマーク 2月の搭乗実績

スカイマーク社より2月の搭乗実績が発表されました。
茨城空港では新千歳便が1万1323人で搭乗率は55.6%。前月より搭乗率は5.0%増となりました。前年同月は路線開設月のため86.1%でした。1日1往復運航だったため搭乗者数では本年が32.7%増となっています。
神戸便は5644人で搭乗率は55.0%。前月比5.6%減です。前年比では19.5%増で、10月以降5ヶ月連続の前年越えを達成しています。

2012年3月8日木曜日

茨城空港前にコンビニがオープン予定

簡素な空港であるために、施設面でまだまだ充実度が低いとされる茨城空港ですが、空港から徒歩でも行ける距離に待望のコンビニがオープンする予定です。
場所は茨城空港前交差点で、セイコーマートが出店します。セイコーマートは本拠地・北海道を除く他県ではあまり知名度がないかも知れませんが、茨城県内ではかなりの店舗数を有するチェーン店です。
ひとつ残念な点はATMが設置されない可能性が高い点でしょうか。イオン銀行かセブン銀行が設置できる施設があれば銀れんカードでの預金引き出しができ、中国人旅行者にとってよりよいのですが、セイコーマートでは買い物については銀れんカードで対応できる店舗が少ないながらあるようなのでその点は期待したいところです。
空港内や隣接とした店舗というわけではありませんが、急に必要になったものがすぐ近くで買えるのはやはり便利です。オープンは4月中旬ごろの予定です。

茨城空港 3月のあれこれ

3ヶ月ぶりに茨城空港を訪れてみたので変わっていた点をいくつかご紹介します。
すでにニュースでも取り上げられているように3月7日から神戸便が1日1往復から1日2往復へ増便されました。午前の時間帯が新千歳便と近いため、午前中は見学者や搭乗者がかなり多く見受けられます。上海便の運航日だと中国人観光客でさらに賑やかになりそうです。
一方、アシアナ航空のソウル便はいまだに復活していません。カウンターもさびしく閉鎖されていてかわりにトヨタの車が展示されています。増便でいっそう賑やかになった空港にまた戻ってきてくれる日が待ち遠しいです。


神戸便が1日2往復に増便。使い勝手が格段によくなりました。

自動チェックイン機も5台に増設。並ぶ時間が短縮されます。

アシアナ航空のカウンターは閉鎖中。ハイブリッドカーが展示されてます。

茨城空港 新施設について

3月11日の開港2周年を前に茨城空港に新たな施設が設置されました。
ひとつが2F西側通路の休憩席で、以前はマッサージ椅子がありましたが、カウンターと椅子が用意されていて、晴れた日には筑波山が見えるようになっています。
もうひとつがフードコーナーのカフェ「スカイライトカフェ」です。空港内での飲食はすぎのやによる和食が中心でしたが、カフェのオープンでコーヒーやジュース、軽食がとれるようになり食事の選択の幅が広がりました。メニューには日本語のほか、英語と中国語が記載されていて国際線利用者への配慮がなされています。

カフェはすぎのやの奥。ゲームコーナーがあった場所にあります。


飲み物が中心のメニュー。軽食も用意されています。


新たに設置された休憩スペース。駐車場側にあります。

2012年3月6日火曜日

スカイマーク 5月の運航予定

ゴールデンウィーク後の5月7日から5月31日までの運航予定が発表されました。運航時間は変更なしですが、新千歳便は繁忙期に向けて、最安のWEB割21が8800円とゴールデンウィーク前より1000円値上げとなっています。近隣の羽田と比べると2000円くらい安い値段ですが、成田と比べると逆に3000円高い状況です。神戸便は最安7800円と据え置きになりました。こちらも羽田より2000円安い値段です。
全体として値段があがっている印象で、特に減便された神戸-熊本は9800円と羽田-熊本よりも高い値段がついています。

2012年3月3日土曜日

茨城空港の現状 2月調査結果

茨城県定例議会・代表質問の知事答弁にて茨城空港の利用調査結果が明らかになりました。
調査結果によると、来場者数は開港以来170万人と2年目でも好調を維持しているものの、その約7割がまだ茨城空港から航空機を利用したことがないとのこと。来場して茨城空港の便利さを実感してもらえたならば次はぜひ利用してもらいたいところ。対応策として県は利用者の8割が茨城県民であることから、より広範な首都圏北部の拠点空港として活用してもらえるようスカイマーク社に沖縄便の開設を要請するそうです。
空港でのアンケートは随時行われていて、利用者にはどこの路線を利用するのか、目的地はどこか、就航してほしい路線はどこかといった質問が行われています。就航希望の上位路線は沖縄や福岡が想定されていると思われ、その結果をもとにスカイマーク社への要請を行っているようです。今後はまだ利用したことのない方へもどこに行ける路線があったら利用してもらえるか調査を行ってもらい、結果を公表してもらいたいです。

4月の復興航空チャーター便

3月に続き復興航空によるチャーター便が4月も運航される予定です。
今回のツアー会社は近畿日本ツーリストで4月27日に茨城空港を出発するようです。料金はサーチャージ別で8万9800円からとなっています。詳しくは茨城空港のHPでご確認ください。
台湾へのチャーター便が単発で終わりではなく継続して行われることで、茨城空港の国際線需要が回復していることが少しでも証明されればと思います。