2015年1月31日土曜日

2月1日から新千歳・福岡便の減便決定

スカイマーク社の民事再生法申請の衝撃から今後の運航がどうなるのか、いまだ見通せていません。当面の資金として投資ファンドが100億円ほどを貸し付けるとの報道もありますが、まだ確定はしておらず、仮にこの資金を入れても700億円の負債に対しては十分とは言いかねます。

再建策としてまず挙げられたのはA330の採算性の低さで、今後はこの機材の運航を停止。B737に統一して利益を出せるようにしたいとしています。この機材繰りのため、2月1日から不採算路線を減便し、幹線に充てるようです。また、3月29日からは仙台-福岡便を廃止、宮古と石垣からも撤退することになります。
茨城空港では2月1日から新千歳便の午前発着便が、福岡便の午後発着便が各1往復減便となり、3月29日で運休となる予定だった米子便が2月1日からと前倒しになりました。
3月29日からは従前の発表のまま、一部曜日のみ新千歳便と福岡便が減便となる予定ですが、状況によっては今後さらに減便・撤退が広がるかもしれません。


また、これにあわせてバスも運休となります。運休となる便は以下の通りです。

水戸駅南 →茨城空港
09時50分→10時30分(関東鉄道) ※新千歳便11時15分発運休のため
13時40分→14時20分(茨城交通) ※福岡便15時10分発運休のため

茨城空港 →水戸駅南
11時05分→11時45分(関東鉄道) ※新千歳便10時35分着運休のため
15時10分→15時50分(茨城交通) ※福岡便14時30分着運休のため

また、茨城空港15時10分発のバスが運休となることで、茨城交通の勝田・東海・常陸太田方面のバスは12時20分発のバス(神戸便11時40分着に対応)に変更となります。

2015年1月29日木曜日

中国南方航空チャーター便 2月より運航

中国南方航空のチャーター便が2月1日より連続8往復運航されることが発表されました。
ハルビン-茨城を結ぶ中国人観光客向けのインバウンドチャーター便で、中国の旅行会社が催行します。運航日は2月1日から3月22日までの毎週日曜日で茨城空港には11時45分ごろ到着する予定です。茨城空港でのチャーター便就航は年末年始のトランスアジア航空の台北便以来となります。

スカイマークが民事再生法申請

茨城空港の国内線を独占しているスカイマーク社が28日民事再生法を申請すると発表しました。翌29日には四半期決算の発表を控えたいただけに、このままでは運航継続が危ぶまれるほど資産状況が悪化していることが予想されます。また今回の責任をとるかたちで、今まで県庁にも何度も足を運び、茨城重視の姿勢を示していた西久保社長が退任しました。

同社によると、当面は国内ファンドからの支援を受けて運航を継続させる方針で、3月1日で上場廃止となるものの即運航停止となることはないようです。しかし、今回の申請でさらなる経営合理化をファンド側が要求してくることは必至で、すでに夏ダイヤで新千歳便と福岡便の減便が決定している茨城空港が非常に苦しい状況に陥ったことは間違いなさそうです。
現時点ではスカイマーク社からはいずれの路線からも撤退するとの報道はありません。12月に路線別搭乗率4位の神戸便を持つ茨城を捨てるのは惜しいと考えてくれていればよいのですが、地方路線廃止の改革が断行されれば、茨城空港は開港時の「国内線ゼロ空港」に逆戻りする恐れもあります。

2015年1月22日木曜日

新千歳・福岡便一部運休 運賃・時間帯は改善

スカイマーク社が3月29日からの夏ダイヤを発表しました。
経営難で苦境に立つ同社は不採算の地方路線の整理が進められるものと思われ、茨城空港も安穏とはしていられない状況となっています。
路線別では仙台-新千歳が運休となり、今秋に撤退するといわれている米子空港は神戸便と那覇便のみの運航となります。

茨城空港では神戸経由だった米子便が運休に追い込まれました。また、新千歳便は3月29日~4月24日と5月11日から6月30日までの火曜と水曜が茨城午後発(6月30日は運航)、水曜と木曜が新千歳午前発の便が運休となります。福岡便も3月29日~4月24日と5月11日から6月30日までの火曜と水曜が茨城午後発と福岡お昼発で運休となっています。
いずれの便も茨城空港にとって利用者が少なかった便でスカイマークとしても閑散期に需要が見込めないとして運休を決定したと考えられます。この影響がどの程度出るのかわかりませんが、主力の路線が残ったことは今の厳しい状況ではまず良かったと思います。特に好調な神戸便は時間帯・運賃とも他の空港と比べて優遇されていることがうかがわれます。
まずはスカイマーク社が業績を回復させることが最優先で、経営が安定して来たときに茨城空港がどの程度必要とされるような空港となっているかが今後は重要でしょう。

また、未確定ながら春秋航空も確認できる3月29日から5月31日までの予約では金曜日と日曜日が2往復が減便されて1往復のみとなっています。佐賀空港はまだ予約もできない状況なので単に遅れているだけならば良いのですが。

茨城空港の国内線運航スケジュールは次の通りです。

新千歳便(運賃:8500円~2万4900円、ハッピーサンデーは1万円)
茨城空港 →新千歳空港
10時50分→12時15分(現行より25分早く北海道に着くことができます)
19時05分→20時30分

新千歳空港→茨城空港
08時50分→10時15分
17時05分→18時30分


神戸便(運賃:8000円~1万3900円、ハッピーサンデーは9000円)
茨城空港 →神戸空港
12時05分→13時20分(現行より20分早く関西へ着くことができます)
18時00分→19時15分

神戸空港 →茨城空港
10時05分→11時20分
16時10分→17時25分(現行より55分遅く関西を発つことができます)


福岡便(運賃:9000円~2万6900円、ハッピーサンデーは1万円)
茨城空港 →福岡空港
09時40分→11時40分(現行より10分早く九州に着くことができます)
15時25分→17時25分

福岡空港 →茨城空港
13時00分→14時45分
18時00分→19時45分(現行より10分遅く九州を発つことができます)


那覇便(運賃:1万0500円~2万9900円、ハッピーサンデーは1万円)
茨城空港 →那覇空港
12時05分→16時05分(現行より25分早く沖縄に着くことができます)

那覇空港 →茨城空港
13時15分→17時25分(現行より25分遅く沖縄を発つことができます)

2015年1月11日日曜日

茨城空港 12月の国内線搭乗実績

スカイマーク社が12月の搭乗実績を公表しました。スカイマーク全路線での搭乗率は54.5%と、ついに60%をも割り込む危機的水準となっています。路線別では仙台空港や那覇空港、米子空港などで苦戦が目立ち、幹線の羽田空港でも60%台がやっとという状況となっています。

茨城空港関連では神戸便が1万2732人で搭乗率58.0%。前年比では搭乗者数3.9%減ながら前々年を上回り、12月としては過去2番目のまずまずの実績を残しました。決して良い数字とはいえないものの、他の路線が大きく数字を落としたことでスカイマーク社では4番目に搭乗率が高い優良路線となっています。
新千歳便は1万0431人で搭乗率は47.5%。例年冬場は搭乗者数が伸び悩む路線ながら、前年からは18.7%増でこちらも12月としては過去2番目の実績となっています。
福岡便は1万0806人の49.2%。同じ2往復運航の仙台空港を初めて上回ることができました。またこれで3ヶ月連続の1万人超えとなり、徐々にではあるものの茨城県によるキャンペーンの効果が出てきているようです。