2023年9月28日木曜日

茨城空港発着枠増へ 県知事が要望

茨城県知事が国土交通相に対し、茨城空港の着陸規制について改善要望を出したと報じられています(茨城新聞)。
現状空港の着陸は1時間に1回と非常に制限されており、今後の国際線の需要増を見込んで、柔軟な運用ができるようにしていく方針とのこと。合わせて発着枠の拡大、将来の空港のあり方も含めて国と連携をしていく考えです。
発着枠が上限にあることは2020年1月の定例記者会見で明らかになっていましたが、その後コロナの影響で国際線すべてが運休となり、現時点では余裕ができています。
ただ、就航を希望する航空会社との交渉では、すでに埋まっている時間帯への着陸希望があった場合は制約が足かせとなっており、今回見直しが実現すれば就航交渉がしやすくなる見通しです。

成都航空 福州連続チャーター便就航

茨城県は中国・四川航空グループの成都航空による福州連続チャーター便の就航が決まったと報じました。運航開始日は10月19日で火曜、木曜、土曜の週3往復で茨城空港と福州長楽空港を結ぶ路線となります。成都航空が日本の空港へ就航するのは今回が初めてとのことです。現時点で終了時期は未定です。
旅行会社は茨城空港とも親密な上海不夜城国際旅行社で、コロナでの運休前に青島航空の福州便を担っていた会社が担当することになります。
運航ダイヤ以下の通りです。

〈福州連続チャーター便〉(火曜木曜土曜)
 福州空港 → 茨城空港
11時30分16時00分
 茨城空港 → 福州空港
17時00分19時50分

福島ショック 茨城空港国際線に影響

すでに当ブログで取り上げていましたが、春秋航空の10月以降の運航計画が正式に発表されました。
中国の連休が明ける10月9日からは現行週4往復の上海便が日曜日のみ運航の週1往復に減便。冬ダイヤの10月29日から24年3月までは全便運休することになりました。
年内の運休が決まっていた西安便も同様に3月30日まで運休が延長されます。
これにより茨城空港の国際線定期便はタイガーエア台湾の台北便(週2往復)のみになります。

またジンエアーが10月10日から週3往復で運航する予定だったソウル連続チャーター便も同日に取りやめになったことが明らかになっています。
前回の搭乗率も6割ほどだったため、最近の情勢を見て採算が採れないとの判断に至ったと思われます。

茨城県は福島県に非常に近いこともあり、海洋放出の被害を受けやすく、今後の就航誘致活動に影響が出ないか心配です。

2023年9月22日金曜日

中国団体旅行キャンセル相次ぐ 海洋放出で観光にも打撃

福島第一原発のデブリ冷却水海洋放出の影響が観光業にも出ています。
8月10日に待望の中国から日本への団体旅行が解禁され、大きな訪日需要が期待されていましたが、朝日新聞の報道によると海洋放出に伴って旅行先として日本を忌避する動きが強まり、予約の7割~8割がキャンセルされているとのこと。富裕層の個人旅行にはまだ一定の需要があるものの、団体旅行は年内いっぱいは低迷し、旅行会社によっては数年は影響が出ると懸念されています。
茨城空港でも上海便を運航する春秋航空は春秋旅行社の団体旅行が主要顧客層のため、被害がより大きいと見られます。9月22日時点で10月8日からは日曜日のみ予約受付可能となっており、10月22日を最後にそれ以降の運航が未定となっています。

県内宿泊で茨城空港からのバスが無料に

10月1日から12月31日まで茨城デスティネーションキャンペーンが実施されます。これに合わせて、茨城空港発着のバス(水戸駅および石岡駅)が往復無料になる施策が行われることになりました。利用条件は①茨城空港到着便を利用する②茨城県内の宿泊施設に泊まるの2点です。
茨城空港発のバスを利用する場合は航空券と宿泊予約が確認できるものをターミナルビルインフォメーションカウンターで提示してチケットを受け取ってください。
茨城空港着のバスを利用する場合は宿泊施設の証明書か領収書の写しを茨城空港到着後の運賃支払い時に運転手へ提出してください。(提出物は返却されないので領収書は写しの用意が必要です)
くわしくは利用案内チラシをご覧ください。

2023年9月13日水曜日

春秋航空 海洋放出で運航計画に支障か

岡山放送より9月28日から運航再開予定だった春秋航空の高松-上海便が10月10日にも再び運休となる見込みとの報道がなされました。記事では原因は不明とのことですが福島第一原発の燃料デブリ用冷却水海洋放出による影響で日本への旅行キャンセルが続出しているせいではないかとのことです。
茨城空港でも10月29日から同社の上海便は週6往復へ増便される予定でしたが、現状は予約サイトでの受付を完全に停止。10月28日まででは9月30日(土)と10月7日(土)が臨時で運航予定となっていますが、10月8日からは現行の週4往復が日曜日と金曜日のみの週2往復のみに変更されています。チケットの売れ行きも芳しくないのか片道最安3980円(燃油特別付加運賃などは別途要)と表示されています。
茨城空港のホームページでは10月29日以降の上海便の運航日は日月木金の週4往復と記載されていますが海洋放出の影響状況によっては大きく変更される可能性がありそうです。

2023年9月5日火曜日

茨城空港 7月の搭乗実績

東京航空局が2023年7月の利用概況を発表しました。
茨城空港では国内線の利用者が前年比22.5%増の5万8735人となり、7月の利用者数としては過去最多を更新しました。利用者数が5万人を超えるのは6ヶ月連続になります。
国際線の利用者は2882人で7月として最多だった2016年と比べると14%ほどになっています。まだまだ回復途上にありますが10月からはソウルの連続チャーター便、上海便の増便と明るい話題もあるのでまた賑わいが戻ってくることが予想されます。
国内線と国際線を合わせた利用者数は6万1617人で前年比28.5%増。国際線の利用者が少ないので2019年、18年、17年の7月実績には及ばず、16年を辛うじて上回る水準となっています。