スカイマーク社が8月の搭乗実績を公表しました。
全路線では提供座席の減少に伴い、搭乗者数は前年比24.1%減の59万5千人ほどとなったものの、搭乗率は85.8%と高い数字を記録しました。
路線別では羽田空港が好調を維持しており、新千歳便は搭乗率が97.5%と全便ほぼ満席。鹿児島便や福岡便も95%に迫っています。苦戦中の神戸空港も仙台便や長崎便が前年比でプラスとなるなど一部で明るい動きが見られました。地方路線もおおむね新千歳便と那覇便がまずまずの実績を挙げた印象です。
利用促進キャンペーンが一旦終了したことでどう影響が出るのか心配された茨城空港ですが、新千歳便が搭乗率85.0%を記録し利用者数をけん引。前年比4.8%増の1万8654人と4年前の実績に次ぐ過去2番目の多さとなりました。
神戸便も搭乗率ではわずかながら減少となったものの、利用者数は前年を0.8%上回る1万7340人とこちらは過去最多。利用者が確実に定着してきていると思われます。
一方で昨年就航したばかりというのもあり、いまひとつ伸び悩んだのは福岡便。搭乗者数は15.0%増えて1万4125人でしたが、搭乗率は65.4%にとどまりました。それでも2往復化した直後の神戸便の8月実績は上回っており、今後利用者が増える可能性は十分ありそうです。
昨年は中部便があったため利用者数は去年の実績に届きませんが、それでも国内線利用者数5万人越えを達成し、国際線の稼働状況から言っておおよそ前年並みは維持できそうで、茨城空港の底力は示せたと言えそうです。
9月からは新千歳便と福岡便が1日1往復運航となるため利用者は大幅に減りそうですが、時間帯は改善されるので落ち込みはある程度軽減されるかと思います。繁忙期も過ぎて、需要も落ちてくるので当面は旅客数より搭乗率向上に力を注ぐべきでしょう。