2013年5月21日火曜日

茨城空港 12年度搭乗実績

茨城空港の12年度の搭乗実績が発表されました。
12年度は国内線が30万8649人(前年23万8135人)、国際線が9万8816人(前年5万5068人)で、トータル40万7465人でした。前年から大きく伸びた要因としては神戸便・上海便の増便があげられます。また夏季に運航された那覇便も搭乗者数を押し上げました。

今年度の予想は12年度と比べると厳しい感じがします。理由としては、スカイマーク社の料金設定が去年までと比べて高めになっていることで、競合する成田空港のLCCへ顧客流出が懸念されること。また、夏季に一番期待ができる新千歳便が減便となることや、代わりに直行便が出される那覇便の料金が他の空港と比べてかなり高いことが挙げられます。すでに、旅行会社では夏の北海道旅行を、行きは茨城空港を利用するものの、帰りは成田空港を選択するところもあり、利用者が不便を感じることもありそうです。
一方、国際線に関しては12年3月が震災以降最高となる9758人を記録し、尖閣問題で一時利用者が減少していた上海便が好調な点はプラス要因です。春秋航空は秋にも日本法人で事業を展開する予定で、今後の動向は不透明な点もありますが、好調な需要を背景に茨城路線の増便を検討しているとの報道もあったことから、さらなる上乗せの可能性もあると思います。
県知事の記者会見では公表できない招致活動もしているようです。ただ、成功に結びつくようなものはないようで、2013年度は今ある路線の活用促進を図って、減少を少しでも食い止める正念場ともなりそうです。

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