茨城新聞の本日トップ記事で茨城空港の旅客者数が開港以来初の減少となったことが報じられました。
速報値で旅客者数は38万7096人で前年比5.2%減。 国内線で夏場に新千歳便を減便したことが大きく響きました。現時点でも減少した需要は回復しておらず、深刻な状況です。 スカイマークとしては新規就航した石垣空港への乗り継ぎ需要を喚起するため、那覇便を直行にし、機材繰りのため新千歳便を減便したのですが目論見が外れ、石垣路線は大幅に縮小。茨城空港にも悪影響を及ぼしました。
一方で、 春秋航空の上海便は堅調で搭乗率は85%を超えており、国際線旅客者数は3年ぶりに10万人を突破しました。
今年は福岡便が新規に就航して従来路線からの上乗せが期待できる上、中部便も夏に那覇経由便として運航され伸びそうです。また新千歳便も今年は1日2往復体制を維持。昨年からの倍増が狙え、国内線はよほどのことがない限り過去最高を更新しそうです。
気がかりなのは去年好調だった国際線です。春秋航空はかつて茨城空港から瀋陽など複数の都市に路線を開設したり、上海便の増便を検討していましたが、現在は関西空港へ注力しています。関西−上海便の増便や武漢や天津などへの新規就航を矢継ぎ早に決め、相対的に茨城空港の存在感が失われてきています。
今後も新千歳空港や中部空港へ就航する予定で、茨城空港での事業展開は不透明なままです。特に日本法人が将来、成田空港から中国本土への国際線業務を開始することになれば、首都圏唯一の拠点としての地位も失われると予想されます。
茨城空港としては春秋航空撤退=国際線がなくなる可能性もあるので、今後は就航を検討しているエアアジアや新たに創設されるアジア圏の格安航空会社に積極的に働きかけて、国際線の路線数増加に努めなければいけなくなりそうです。
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