茨城新聞にて北京などを拠点とする中国国際航空が茨城空港への乗り入れを検討していることが報じられました。検討されている路線は中国・杭州-茨城線で中国の航空当局への申請では9月から週3往復を予定している模様です。
ただ、実現には防衛省との交渉が必要で、7月に運航を開始した中国南方航空の深セン便も週4往復化を求めていますが難航中、週8往復運航している春秋航空も当初は一部で成田空港発着を余儀なくされ、いまだに水曜日の運航がないなど中国系の航空会社への乗り入れ規制がハードルとなりそうです。
すでに他の空港では苦境が伝えられていた関西空港が訪日客増加とLCCの受け入れで利用者が急増しているほか、茨城空港と同規模だった静岡空港でも国内線では苦戦しているものの今年に入ってから天津航空などが定期便を開始。その後も中国大手航空会社の路線開設が相次ぎ、中国11都市と結ばれて、日中間だけで週40往復が就航する空港へと飛躍を遂げています。
茨城空港は中国の航空会社からは東京から2時間以内に位置する需要のある空港として魅力的に映っているようですが、共用空港であるがゆえにいまひとつ地の利を活かしきれない状況です。今後は常磐道へのアクセス改善や圏央道の埼玉方面延伸でよりいっそう首都圏との結びつきが強くなると思われますが、あまりに防衛省からの規制が厳しすぎると計画を撤回する可能性も出てくるのでは懸念されます。
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