2016年8月9日火曜日

Vエア 9月18日で茨城便の運航を停止

すでに10月以降の新規予約受付を停止していたVエアの台北-茨城便ですが、正式に9月18日を最後に運航を取りやめることが発表されました。地元メディアによるとVエアの経営状況は深刻な事態となっており、親会社のトランスアジア航空との救済合併も噂されているようです。とても期待していた路線・航空会社だっただけに残念ですがやむを得ません。すでに予約をしていた乗客へはトランスアジア航空の成田便に振り替えが行われる予定です。

今回の失敗は台湾側の需要に頼りすぎた面があります。客数自体は一定数はいたようですが、薄利多売のLCCでは到底採算が取れない状況でした。その乗客のほとんどが台湾人で、日本人はあまり利用していなかったようです。原因としては桃園空港発が午前7時と日本人旅行者が利用しづらかった点や、茨城空港の旅行者が個人旅行ではなくツアー商品を好む傾向にあったにも関わらず、茨城発のツアーを組んでいなかったことが響いたと思われます。春秋航空の上海便のように圧倒的な訪日需要があれば日本人が利用しなくても十分なのでしょうが、人口2000万人規模の台湾で多くの航空会社が運航している激戦路線では日本側からの需要も取り込まないと厳しいです。茨城から台湾に行けるという事実を北関東の顧客に認知してもらう時間もなかったように感じられます。台湾は人気の観光地だけにまたどこかの航空会社が就航してもらえればと思いますが、今回の反省点を活かせなければまた同じことのくり返しになってしまいます。

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