2022年10月25日火曜日

タイガーエア台湾 茨城便再開は早くても来年1月か2月

台湾メディアの情報によるとタイガーエア台湾は日本各地の就航先で人員不足が発生しており、当初計画していた冬ダイヤから大幅に減便せざるを得ない状況に陥っているようです。
日本の入国規制緩和を待って、すでにチケットを購入していた台湾の乗客たちからは不満が噴出。この危機的状況を打開するために陳漢銘社長は30人のスタッフを日本へ派遣することを決め、第1級都市に配置する予定とのこと。具体的には台湾で人気の新千歳便を現状の週3便から週7便へ増便できるようにし、羽田や成田、関西、那覇でも減便しないように努めるようです。
一方で仙台や茨城のような第2級、第3級の都市については一層人員確保が難航しており、早期の増便は困難な様子。茨城空港へはできれば来年の1月か2月に運航を再開させる方向ですが、現時点で決定できる状況にはなく、再開ができない場合は近隣の空港を増便し、顧客の輸送に協力することも県に提案していると報じられています。

2022年10月12日水曜日

台湾で人気のYouTubeチャンネルが「さんふらわあ」を紹介

以前「日本で一番魅力の無い県」を公開されていた台湾で著名なYouTubeチャンネル「三原JAPAN」が今度は大洗と北海道苫小牧を結ぶフェリー「さんふらわあ」を紹介してくださいました。

「小奈太感動到居然答應求婚了?開箱從東京到北海道的豪華郵輪之旅!【日本導覽原】」(三原JAPAN)

大洗港フェリーターミナルは茨城空港から50分程度、水戸から30分、人気観光地のひたち海浜公園から20分とアクセスしやすく、海浜公園・アクアワールド・大洗磯前神社と茨城の人気スポットを短時間で周遊できるのも魅力です。
茨城空港から新千歳空港への所要時間は1時間20分に対し、フェリーは苫小牧港まで18時間かかりますが、車で移動したい方や時間があっていつもと違った体験をしてみたいという方にはおすすめです(船での移動なので船酔いには注意。くわしくは動画でご覧ください)。
茨城空港からは陶芸体験が楽しめ、美術館や稲荷神社で有名な笠間や、余裕があれば日光や草津・伊香保へも足を伸ばせます。北関東の観光地を巡って温泉地に泊まり、翌日は北関東道で茨城に戻ってアクアワールドや海浜公園を観光、夕方からフェリーに乗船し、ゆっくり休んでから翌日昼からは北海道での旅行を楽しむというプランも考えられます。

2020年に公開された茨城県からの案件動画(台湾人のズズさんに茨城県の魅力を見つけてもらう企画)は30万回近い再生回数を記録しています。こちらでも大洗や那珂湊が紹介されています。
「外国人ズズ、日本一魅力の無い県に行く。」(サンエン台湾)

残念ながらタイガーエア台湾の台北便は10月12日現在で10月29日までの運休が決まっており、運航再開時期について発表はありません。すでに新千歳空港(日本経済新聞記事)や仙台空港(日本経済新聞記事)、新潟空港(日本経済新聞記事)での運航方針が報じられており、順次運航を再開していくことが予想されます。
日本国政府は準備が整い次第、地方空港でも国際線の運航を再開していく方針(NHK報道)で、特に需要のある韓国、台湾の各路線は早期に発表がなされる可能性が高いと思われます。2年以上にわたって日本に来ることができなかった海外観光客にとっては待ちに待った緩和措置、加えて為替相場は日本の一人負け状態で日本の物価が相対的に安くなっていることも追い風となることから期待が高まっています。
一方で航空業界は人員削減の影響で人手不足が深刻化している影響もあり、需要動向を見ながら人を回せない路線は再開できないこともありそうです(NHK報道)。
茨城県では笠間市にある笠間台湾交流事務所を台湾の旅行会社社長・会長が9月24日に訪れ、台湾向けの県内旅行商品の開発に力を注ぐ方針が伝えられたり(茨城新聞記事)、台湾やタイへの観光展示会に県が出展してPR活動を始めたり(NHK報道)と水際対策の緩和措置に伴って急増が予想される訪日客の県内誘引活動が活発化してきています。なんとか茨城空港の立地の良さ、県内観光地の魅力をアピールして台北便運航再開にこぎつけてもらいたいところです。

2022年10月4日火曜日

茨城空港 8月の搭乗実績

東京航空局より2022年8月の利用概況が発表されました。

茨城空港の利用者数は国内線のみで5万7362人と先月に引き続き、新型肺炎の影響が出始めて以降で最多を更新しました。8月単月として最多だった2019年と比べると85%ほどにまで回復しています。
8月は新型肺炎の感染第7波のピークを迎えましたが、外出規制をしなかったことから利用者の減少は最小限になった模様です。9月以降は少しずつ感染状況が改善してきていますが、依然として連日死亡者が複数人出ており、ここ最近は県内の新規陽性者数も横ばいの状況となってきて、楽観できる環境ではありません。10月は行楽シーズンで3連休を中心に旅行を計画される方も多いため、基本的な感染症対策の継続が強く求められています。

2022年8月31日水曜日

茨城空港 7月の搭乗実績

東京航空局より2022年7月の利用概況が発表されました。

茨城空港の利用者数は国内線のみで4万7963人と新型肺炎の影響が出始めた2020年3月以降では2021年11月の4万5645人を抜いて最多となりました。7月単月として最多だった2019年7月と比べると87%ほどまで回復してきています。
ただ、オミクロン株の感染者が7月は爆発的に増加。深刻な被害を出した第6波を大きく上回る感染状況に見舞われました。第7波に突入して医療崩壊が起きる中でも政府は従来のような行動制限をかけなかったことから感染症対策が疎かになり、連日多くの死者を出す事態につながりました。7月の航空需要の回復はこうした犠牲の上での数字で成り立っています。
8月は更に感染者が増え、死者は1日300人を超えるまでになりました。9月以降一旦は感染状況が改善すると思われますが、これまでの経験から年末の帰省や街への人出が増える12月から1月には再び危機的状況が来ると警戒しておかなければなりません。

2022年8月25日木曜日

10月30日からの運航スケジュール

 スカイマークが10月30日からの運航ダイヤを発表しました。

茨城空港については神戸便1日3往復、新千歳便1日2往復、福岡便1日1往復、那覇便1日1往復が維持されることになりました。チケットの販売は8月30日午前7時からの予定です。

<新千歳便>(6500円~)
 茨城空港 新千歳空港
09時40分11時00分
17時40分19時05分

新千歳空港  茨城空港
09時00分10時30分
17時30分19時00分


<神戸便>(6500円~)
 茨城空港  神戸空港
08時35分09時55分
15時35分16時55分
19時40分21時00分

 神戸空港  茨城空港
07時55分09時05分
13時50分15時00分
19時25分20時30分


<福岡便>(7700円~)
 茨城空港  福岡空港
07時35分09時40分

 福岡空港  茨城空港
18時35分20時05分


<那覇便>(6500円~)
 茨城空港  那覇空港
11時10分14時25分

 那覇空港  茨城空港
14時30分17時00分


乗継便
<下地島便>(1万2500円~)
 茨城空港     神戸空港     下地島空港
08時35分09時55分~10時40分13時20分

下地島空港     那覇空港      茨城空港
12時45分13時30分~14時30分17時00分


<新千歳-那覇便>(1万5000円~)
新千歳空港     茨城空港      那覇空港
09時00分10時30分~11時10分14時25分

 那覇空港     茨城空港     新千歳空港
14時30分17時00分~17時40分19時05分

2022年8月4日木曜日

茨城交通 路線バスでVisaタッチ&QRコード決済導入

茨城県央、県北地域が地盤のバス会社茨城交通が23年12月に路線バスにおけるVisaのタッチ決済とQRコード決済の導入を発表しました。茨城交通は国内のバス路線で初めてVisaのタッチ決済を導入したことで知られています。
2023年12月ごろ いばっピに加えてVisaのタッチ決済も利用可能に。

茨城交通では現状、交通系ICカードの相互利用に参加しておらず、日立電鉄バスとの統合後も独自のICカードいばっピと、でんてつハイカードの2つのカードが並存して相互利用できないなど不便が生じていました。今回の新システム導入にあわせて同社のICカードもいばっピに統一し、地域内に居住する方には常時10%以上割引運賃が適用されるいばっピを、海外や県外の利用者にはタッチ決済やQRコード決済を利用してもらえるようになります。
タッチ決済で利用できるカードはVisaのタッチ決済対応のクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードで、QRコード決済はPayPay、メルペイ、LINEPay、d払い、auPAYを予定。同社の高速バスで利用可能な楽天Payは現時点で対象に入っていません。
なお、Visaのタッチ決済を利用した場合には利用実績に応じた割引運賃適用も検討中とのことです。

新システム導入で普段同社を利用しない人にとって利用しやすくなるのは間違いありません。ただ、同社を含むみちのりグループでは足並みがそろっていません。栃木県の関東自動車、岩手県の岩手県北自動車はそれぞれ、Suicaの地域連携ICカードを導入。PASMOなどの公共交通ICカードも利用できるもののVisaのタッチ決済やQRコード決済はできません。福島交通では独自ICカードのみ使用可能となっています。残念ながら茨城交通ではこれらのICカードは2023年以降も利用することができません。また、関東鉄道が導入しているPASMOも利用できないため県内のバスは運行会社によって決済方法を変える必要があります。
日立電鉄との統合時には交通系ICカードの片利用もしくは相互利用についても検討しているとの報道がありましたが、今回は見送りとなり、より広範な利用が見込めるVisaのタッチ決済を選択したことになります。
タッチ決済の交通機関での利用はみちのりホールディングス以外では南海電鉄や西日本鉄道、JR西日本で実証実験が行なわれ、沖縄県の観光路線バスで導入されるなど広がりを見せています(日経クロストレンド記事)。今回の茨城交通の路線バスでの大規模な採用で利用者の増加が検証されれば導入企業が増え、各地域でバラバラな交通系ICカードを中心とした日本の公共交通の決済方法が大きく変わるきっかけになるかもしれません。

2022年8月2日火曜日

茨城空港 6月の搭乗実績

東京航空局より2022年6月の利用概況が発表されました。
6月は新型肺炎の第6波が徐々に収束に向かい、感染者数が1月以降では最も少ない状況が続きました。この感染状況の好転で、2年連続厳しい旅客数だった茨城空港でも6月としては久しぶりに活況を取り戻し、国内線は前年比360.9%増の3万9879人と4万人近い利用者を記録しました。ピークだった2019年6月と比較すると7割強まで戻した形です。国際線の再開は見通せないため合計利用者数は2013年ほどにとどまっていますが健闘しているといえそうです。
ただ、7月に入ってからは状況が一変しています。第7波に突入したことで日本全体がかつてない感染拡大局面に陥っています。世界でも最も感染者が多いことが確認され、より一層の危機感を持つ必要に迫られています。政府は静観も構えですが、連日100人前後の死者が発表されており、病床の逼迫も深刻化してきています。行動制限のない観光シーズンの到来で観光地や商業施設はどこも混雑しています。基本的な感染症対策を十分に講じた上で混雑時には無理せず時間をずらすなど自分の身を守ることを心がけてください。